老人ホーム選びは決して容易なプロセスではありません。おそらく、家族全員が納得いくような最善の選択をしたいと考えているでしょう。しかし、残念ながら悪質な老人ホームが世の中には一定数存在する現実も念頭に置き、入居前と入居後に確認すべきいくつかのポイントをご紹介します。
入居前に確認すべきポイント
1. 問い合わせの電話やメールの対応(超重要!)
初めの接触が電話やメールでの問い合わせであることが多いですが、この段階で連絡が繋がらない、たらい回しにされる、問い合わせメールの返信が数日以上返事がない場合は、まともな受付体制、介護体制が構築されておらず、組織として大きな欠陥がある可能性が高いです。筆者が見聞きしてきた中で、これができていない老人ホームでまともな運営をしている老人ホームを見たことがありません。
2. 見学中に案内スタッフが他のスタッフの指導を行う
施設見学時に案内スタッフが例えば他の職員に対して挨拶しないことを指摘しているのを見かけたら、それは基本的なスタッフ教育が行き届いていない可能性が高いです。
3. 共用のトイレの状態
老人ホームの清潔さは、その施設の管理体制にある程度比例します。特に共用のトイレが汚れている場合は、その他の面でも問題が抱えている可能性があります。
4. 入居手続きのコミュニケーションの違和感
入居手続きの最中に老人ホームからの連絡が遅い、またはまともなコミュニケーションが取れないといった場合、入居後もそれが継続する可能性があります。
5. スタッフが上から目線である
問い合わせや見学の際に老人ホームのスタッフから上から目線の対応を受けると感じたら、その施設のサービスに大いに疑問を持つべきです。
6. 多くの入居者が不満そうな顔をしている(超重要!)
老人ホームの入居者は、そのホームを映す鏡と言っても過言ではありません。笑顔も無く死んだような表情をしている入居者ばかりの老人ホームが、果たして良い老人ホームと言えるでしょうか。
入居後に確認すべきポイント
1. 老人ホーム側が原因のミスへの対応
明らかな老人ホーム側のミスを認めず、逆ギレしてくるような場合、信頼性が極めて低いと言えます。
2. 約束されていたサービスの提供
入居後にできると言われていたことが実際にはできない、またはしてくれていない場合、契約違反を犯している場合があります。
3. お世話(介護)の放棄
介護が必要な高齢者にとって、お世話を放棄されるのは非常に危険です。
4. 体の傷やアザができている
入居者本人の体に見知らぬ傷やアザができている場合は、早急に公的な第三者機関に相談が必要でしょう。
まとめ
老人ホーム選びは、高齢者自身だけでなく家族全体にとって大きな影響を与える選択です。以上のポイントをチェックして、最善の選択を行うようにしましょう。