ケアハウスとは?

ケアハウスは、自立した生活が行うことで介護予防を図ることを目的とし、高齢者を対象とした公的施設です。

施設という表現を使っていますが、イメージとしては、「食事付の公営アパート」といったところでしょうか。

日中は2~3名程度、夜間は1名の事務員がいるという体制のところが多いですが、基本的に介護職員(ヘルパー)は常駐していません。

<ケアハウスの特徴>

①自立生活が可能な人を対象とした、自由な環境でリーズナブルな高齢者専用の公営施設

②基本的には食事以外の全ての活動を自分でこなすことが前提

③介護が必要となる状況では、退去を求められることがある

目次

自由な環境だが、自立した生活が求められる

基本的に、ケアハウスでは朝昼晩の食事提供があり、それ以外の時間帯は自由に過ごすことができます。

一方で、自立した生活が求められ、食事を除く生活の各面について、入居者が自分で行うことになります。

例えば、掃除や洗濯、買い物などの家事、そして趣味やレクリエーション活動などの自由時間の過ごし方も、入居者自身で計画し、実行することが必要です。

収入に応じて利用料が安くなる場合がある

ケアハウスは、前年の収入から、税金、社会保険料、医療費などの必要な出費を差し引いた残りの収入に応じて、月額の利用料が変わります。

月額の利用料金

ケアハウスの月額の利用料金には、主に以下の項目があります。

<ケアハウスの主な月額の利用料金>

①居住費(家賃)

②生活費(実質食費)

③事務費(事務経費・人件費など)

この中で、③の事務費は収入に応じて料金が変動します。

その他、水道光熱費が別途必要になります。

月々の料金の目安は、収入にもよりけりですが、安くて数万円~20万円弱かかります。

入居一時金が必要

ケアハウスは、施設によって入居一時金が必要になります。具体的には、数十万円から中には数百万円かかるホームも存在します。

同じ高齢者向けの公的施設でも、特別養護老人ホーム(特養)は入居一時金はかかりませんが、この点は大きな違いです。

介護が必要となる状況では、退去対象となる場合がある

ケアハウスは、あくまで自立した生活を送ることができる高齢者向けの施設であるため、自立者を前提としているので、基本的には介護職員の常駐はありません(名称と矛盾してますね…)。

そのため、生活の中で介護が必要になった場合には、施設側から退去を促される場合があります。実際に、中の人はケアハウスから退去通告を受けたので転居先を探したいという相談を頂き、ケアハウスからの転居のお手伝いをする場合もあります。

その際には、特別養護老人ホームなどの別の介護施設への転居が検討していくことになります。

ただし、ケアハウスや地域によっては、一定の介護サービスを提供している場合もありますので、入居前に施設の方針やサービス内容を確認することが重要です。

ケアハウスは、高齢者が自立した生活を維持しながら地域社会とつながり、安全で快適な生活を送ることができるような施設です。しかし、利用者の状況やニーズに応じて適切な施設を選ぶことが大切であり、介護が必要になる可能性がある場合は、その対応策を事前に検討しておくことが望ましいです。

まとめ

①自由な生活環境で食事も提供される公営アパートのようなイメージ

②利用料金は前年の収入に応じて変動し、月々数万円~20万円弱かかり、入居一時金も支払う必要がある場合も

③介護が必要になってくると退去対象となる場合がある

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この記事を書いた人

老人ホーム探しのリアルの中の人。日本のとある地域で数年前より老人ホーム紹介の仕事を始める。現在に至るまで、述べ1,000件以上の老人ホームの入居相談に対応。

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