グループホームに入居してから請求される料金とは?【実際の請求書を元に解説します】

筆者の祖父は、かつて実際にグループホームでお世話になっていました。

この記事では、グループホームにかかる費用について、かつてグループホームへの入居時、入居後に毎月お支払していた例を紹介し、それぞれの項目が何を意味するのかを詳しく解説していきます。

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入居時の初期費用の請求書の例

↓の請求書は、筆者の祖父がグループホームに入居する際のグループホームの初期費用の実際の請求書です。

初期費用の内訳

基本的には、下の費用を入居前の初期費用として請求されます。

入居一時金

賃貸住宅のいわゆる「敷金」のような位置づけの費用です。

グループホームの一時金の相場としては家賃の2~3ヶ月分、金額にして10~50万円程度に設定されている施設が多いです。

一般的に入居一時金は、入居契約前後に収める必要があります。

入居一時金を0円としているグループホームもあります。

入居当月分の基本料金(家賃・共益費・水道光熱費)

当月分の基本料金(家賃・共益費・水道光熱費)は、基本的に入居日に応じて月末までの日割り計算が行われます。

入居次月(翌月)分の基本料金(家賃・共益費・水道光熱費)

初期費用の支払いでは、入居当月だけでなく、次月分の基本料金もも1ヶ月分まとめて収める必要のある施設がほとんどです。

初期費用、結局いくらかかる?

ほとんどのグループホームで100万円を超えることは無いと思いますが、30~60万円程度は見ておいたほうが良いでしょう。

毎月の請求書の例

筆者の祖父がお世話になっていたグループホームのとある月の請求書です。

毎月の費用の内訳

家賃(居室の賃料)

グループホームにお住まいの方は、個々の居室に対する賃料を支払います。

これは住宅としての基本的な費用で、グループホームの場合は施設の立地(土地代)にある程度比例しているケースが多いです(利便性の良い施設ほど家賃が高く、郊外に行くほど安い)。

水道光熱費

通常の住宅とは異なり、グループホームでは水道光熱費が施設によって定められた固定費用として支払われます。これにより、個々の利用者が電気ガス水道を消費する量に関係なく、一定の費用が毎月請求されることがほとんどです。

共益費

これは、施設の共用部分(リビングルーム、ダイニングエリア、電気など)の維持費や、スタッフの人件費などを含む費用です。共益費は施設の運営に不可欠な経費として、すべての入居者から徴収されます。

食材費(食費)

食材費(食費)は、1日3食の食事代です。施設によっておやつ代は含まれている場合と別料金としている場合とで分かれます。

月々の食費については、上の請求書の当時は現在より何割か安い相場でしたが、現在はスタッフの人件費や食材の相場が高騰している兼ね合いで、少なくとも5万円前後は見ておいたほうが良いでしょう。

介護保険料

グループホームにおける毎月の介護保険料は、介護度に関わらず、ざっくり3万円程度かかると覚えておくと良いでしょう。

認知症共同生活介護(介護保険料)

認知症を患っている方がグループホームに入居する場合、介護保険を通じたサービスが提供されます。これに伴う費用は、介護保険料として徴収されます。

認知症対応型医療連携体制加算

この費用は、認知症の方々への特別な医療サービスや、専門的な医療チームとの連携に必要な費用を含みます。

認知症対応型サービス提供体制加算

認知症患者に特化したサービスやプログラムを提供するために、施設内の介護福祉士の割合や勤続年数に基づいた追加費用です。

認知症対応型処遇改善加算

これは、認知症患者の質の高いケアを維持するために、スタッフの賃金に対する投資費用を含んでいます。

その他

その他グループホームへの入居当月に発生する初期加算や、看取りが発生した場合の看取り加算加算金がかかる場合があります。

毎月の費用の目安

グループホームの毎月の費用は、地域や立地にもよりますが、約15万円~25万円を見ておくのが良いでしょう。

まとめ

グループホームにかかる費用は多岐にわたり、それぞれの項目は入居者の生活の質やケアの質を高めるために必要な費用です。グループホームは認知症ケアに特化した施設ですが、それ相応のケアの対価としての支払は発生しますので、実際の予算と照らし合わせて入居を検討していく必要があります。

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この記事を書いた人

老人ホーム探しのリアルの中の人。日本のとある地域で数年前より老人ホーム紹介の仕事を始める。現在に至るまで、述べ1,000件以上の老人ホームの入居相談に対応。

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