老人ホーム入居における一般的な入居手続きの流れ

老人ホームへの入居は、高齢者だけでなく家族にとっても大きな一歩です。しかし、手続きが複雑であるため、どのように進めればよいか迷う方も多いでしょう。

この記事では、一般的な老人ホームの入居手続きの流れを詳しく解説します。

目次

入居手続きの流れ

<老人ホーム入居における一般的な入居手続きの流れ>

①施設見学

②入居申込書提出

③書類手配(診療情報提供書・ADLが明記された資料)

④本人面談(自宅や入院先で)

⑤入居審査

⑥入居契約

⑦荷物搬入

⑧入居

1. 施設見学

最初のステップとして、希望する老人ホームの施設見学を行います。この段階で施設の雰囲気や設備、スタッフの対応などを確認できます。見学を通じて、自分や家族が過ごしやすい環境かどうかを判断することができます。

2. 入居申込書提出

施設見学が終わり、入居を決定したら次は入居申込書を提出します。この申込書は、施設によってはオンラインでダウンロードできる場合もあります。必要事項を記入した後、指定された方法で施設に送ります。

3. 書類手配

申込書を提出後、一般的には次に必要なのは各種書類の手配です。

主に、以下のものの提出が求められます。

<老人ホーム入居における主な提出書類>

①介護保険被保険者証

②介護保険負担割合証

③健康保険証(後期高齢者医療保険証)

④診療情報提供書(在宅なら内科のかかりつけ医、入院中なら入院先の主治医へ依頼

⑤ADL(日常生活動作)表 (在宅ならケアマネジャー、入院中なら入院先のソーシャルワーカーへ依頼

老人ホームによっては、住民票や収入証明書類、実印の印鑑登録証明書の提出が必要となる場合もありますので、申込を行った老人ホームに、入居にあたっての提出物の確認は早めに行ったほうが良いでしょう。

4. 本人面談

書類が整ったら、次は入居対象のご本人との面談です。この面談は、自宅や入院先の病院で行われることが多いです。

本人面談では、老人ホームの窓口の方が入居者の健康状態や生活環境、施設での希望などを詳しくヒアリングを行います。最近は感染症対策により、ZOOMを使った面談も増えています。

本人面談の前には必ず、本人への老人ホーム入居への説得を行っておきましょう。

5. 入居審査

本人面談の後、施設側で入居審査が行われます。この審査では、提出された書類や面談の内容を基に、入居が適切かどうかを判断します。

6. 入居契約

審査が無事に通った場合、次に進むのは入居契約です。契約の際は、主に以下の準備物、持参物が出てきます。

<主な入居契約時の持参物>
・住民票(身元引受人)
・引き落とし口座用の銀行通帳、引き落とし口座用の銀行への届出印
・認印 (身元引受人・入居者本人分)
・介護保険証(入居者本人分
・介護保険負担割合証(入居者本人分
・後期高齢者医療保険証(健康保険証・入居者本人分

その他、老人ホームによっては実印による契約書への押印・印鑑登録証明書の提出や、収入証明のための源泉徴収票や確定申告書類の提出を求められる場合があります。

契約内容に問題がなければ、署名・押印をして、契約手続きは完了です。

7. 荷物搬入

契約後、次に行うのは荷物の搬入です。必要な家具や日用品を施設に運び入れます。

※必要となる主な荷物は下の記事にまとめています。

8. 入居

最後に、実際に施設に入居します。これで全ての手続きが完了となります。

申込~入居まではどれぐらいかかる?

老人ホームに空室がある前提で、入居申込書提出から入居までは約1ヶ月程度かかることが一般的です。

緊急を要する場合、老人ホームによっては1~2週間程で手続きを進めてくれる場合もありますが、日程がタイトなほど希望に叶う施設が見つかりにくいため、老人ホーム探しは余裕をもったスケジュールで進めていくことが重要です。

老人ホームへの入居は、多くの手続きと時間が必要ですが、しっかりとした準備と計画を行えばスムーズに進めていくことができます。

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この記事を書いた人

老人ホーム探しのリアルの中の人。日本のとある地域で数年前より老人ホーム紹介の仕事を始める。現在に至るまで、述べ1,000件以上の老人ホームの入居相談に対応。

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