愛する家族をサポートするために選んだホームで、職員の皆さんが日々尽力してくれることに感謝したいと思うのは自然なことでしょう。
そこで生じる疑問が、「職員さんへなにか差し入れはどうするべきか?」というものです。
結論から言うと、物で渡すよりも、お手紙などで感謝の気持ちを伝えることがよりベターであると考えます。
本記事では、老人ホーム入居後の職員への差し入れについて解説します。
老人ホームの職員への差し入れに関する現状
まず前提として、多くのホームでは、コンプライアンスの観点から、菓子折りやプレゼントなどの物品による差し入れを遠慮しています。
これは、職員と入居者との間に公平性を保ち、不適切な利益供与を避けるための措置です。
職員による入居者へのサービスは、その人の尊厳と自立を支え、家族に代わって日常のケアを提供するという重要な役割を担っています。
そのため、職員と入居者との間の関係は、信頼と尊重に基づいて成り立つべきであり、物品のやり取りがそのバランスを崩す可能性があるため、慎重に扱われているのです。
老人ホームへの感謝の気持ちの伝え方
では、入居先の老人ホームの職員の方々への感謝の気持ちをどのように伝えれば良いのでしょうか?
手紙やカード、メールを通じて、具体的なエピソードを挙げながら、職員の努力や思いやりがどのように家族や入居者の生活を豊かにしたかを伝えることで、職員の励みとなります。
筆者が実際に関わったお客様から入居先のホームに対して感謝の気持ちを筆者にお話いただき、それを入居先のホームの施設長の方へ共有したところ、本当に喜んでくださり、その内容を朝礼で施設内で共有しますとおっしゃっていたエピソードが過去にありました。
管理者は、職員のモチベーション維持や業務の質の向上に努めており、ポジティブなフィードバックは、職員全体の士気を高めることに繋がります。
差し入れを考える際のポイント
もし、お菓子など、どうしても何か形のあるものを通じて感謝の気持ちを表したい場合は、ホームの方針をよく理解し、事前に相談するのが良いでしょう。
老人ホームによっては、全体で共有できるような差し入れを受け入れる場合があります。この場合でも、個々の職員への個別の贈り物ではなく、職員間でシェアできるようなものに限定されることが多いです。
まとめ
老人ホームへの職員への物の差し入れはできるホームとコンプライアンス上できないホームがある
入居先の老人ホームへ手紙やメールなどで感謝の気持ちを伝えるととても喜ばれる
どうしても物で差し入れをしたい場合は事前に老人ホーム側に相談する